ブランドを安易に捨てるJRA

サウジアラビアロイヤルCという名の重賞が施行された。

10月の東京競馬場の芝1600mの2歳戦である。

2015年の今年が第1回となるようだが、
実は歴史のあるレースである。

というのも前身がいちょうSという競馬ファンには馴染みのある名称で、
オープン特別時代の勝ち馬には、
ヤマニンパラダイス、エアグルーヴ
メジロドーベル、イスラボニータといったG1馬が名を連ね、
他にも重賞ウィナーを多数輩出している、出世レースである。

古くはいちょう特別という名で、条件戦の時代もあるが1968年より実施されていた。
あのシンボリルドルフなども勝利している。

ローカル重賞レベルくらいには、その名が知れているレースの一つであり、
2014年の重賞格上げの際も、順当と感じられるものだった。

しかしその翌年(つまり今年)には突如サウジアラビアロイヤルCと名を変え、
あろうことか、回時も改められ、
(当初は2015年は第2回として施行される予定であった。)
2015年 第1回 サウジアラビアロイヤルC(昨年度勝馬:クラリティスカイ)
と全く意味のわからない累年成績が出来てしまった。

サウジアラビアロイヤルCに名称変更されたのは、
日本・サウジアラビア外交関係樹立60周年記念というタイミングであるというのは
理解できるが、昨年度の段階で、今年に60周年になるというは、
分かっていたはずだ。

だとすれば、昨年度の段階で、いちょうSに副題としてサウジアラビアロイヤルC
を付け、重賞とすればよかったし、
60周年のタイミングが大事だったのなら、
いちょうS格上げを1年待てばよかったのではないか。

そもそもサウジアラビアロイヤルCというのは、2014年までは
富士Sの副題であったはずで、それ以前にも、単体のオープン特別であったり、
オアシスSの副題であったりと、コロコロ、レースを変えられ、
結局余ったところに、仕方ないから副題を付けているようにしか思えない部分もあった。

外交樹立60周年でサウジアラビアロイヤルCという名称を付けたいのであれば、
富士Sを名称変更すればいいし、突然いちょうSを名称変更するのはいただけない。

少しは、その年だけでなく、数年先の状況も考えたらどうか?
過去には東西金杯が、中山金杯、京都金杯に変更されたが、

改称したその年に中山改修で東京開催になった中山金杯はマヌケ過ぎた。
金杯・東、金杯・西で良かったのではないか。

閑話休題

JRAは、自分のところの商品をもう少し大事にしたほうが良い。

今年から実はエリカ賞が番組に無くなっている。
タヤスツヨシ、アドマイヤベガクロフネアドマイヤグルーヴ
キングカメハメハエイシンフラッシュヴィルシーナといったG1馬を輩出した、
条件戦ではあるが、あの超出世レースである。

一応は休止という名目になっているが、
休止したのは、無くす方向だからだろう。

重賞だけではなく、オープン特別や、条件戦にも
そのイメージを固定させているファンは多い。

名前を聞けば、どの時期に、どれくらいの距離で、何歳の馬が走って、
どこを目指すか?くらいのことは、分かる重賞以外のレースはあるのだが、

それを主催者はまったくもって分かっていない。

過去には、嵐山Sが準オープンからオープンに変更され、
2000年以降は施行されていない。
菊花賞の最終便は無くなった

ブラッドストーンSは天皇賞・春への面白いステップだったのに、
いまや真逆のダート1200mである。

尾張Sが1年最後のレースだったのも、ダジャレな感じで良かったのに、
適当な時期に移された。

重賞だけを売っている訳ではないだろう?
オープン特別や、条件戦も十分にブランドなのだ。

定着するには時間がかかるものだ。
それも年1回のレース施行である。

昔からあるブランドを使い続ければいいものをと思う。

ましてや新しい名称を付けるセンスが欠落しているだけに。

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