ルメール、デムーロのJRA免許取得で思う
イタリア人のミルコ・デムーロ、フランス人のクリストフ・ルメールがJRAで騎手免許を取得した。
2人とも、既に短期免許でJRAのレースでは騎乗しており、
どちらも日本の競馬ファンには馴染みの外国人ジョッキーと言える。
3ヶ月の短期免許期間ですら、G1や重賞を勝ちまくり、20~30勝程度はして行くのだから、
年間通して100勝程度は持っていくと考えられる。
武豊の200勝クラスは参考外だが、ここ数年のリーディングジョッキーの勝ち数は120~130勝程度であり、
リーディング争いの最上位騎手がいきなり2人も登場することになる。
尤も、レベルの高い騎手が日本にいるのは好ましいことで、競馬の質が高まることは必至であろう。
今後も外国から、または地方からレベルの高い騎手がJRAに集まってくることは
世界最高クラスの賞金額の競馬開催団体であれば、当然の流れといえる。
しかしながら、日本の騎手を保護する必要もあるわけで、
(無能な騎手を保護せよと言っているわけではなく、技術は磨けば光るはずなのに、
騎乗チャンスに恵まれないまま、去らせることはしないで欲しいということ)
優遇する必要は全くないが、チャンスが平等に行きわたるよう、
手を入れる必要があるだろう。
一部に外国人騎手がいて、エッセンスとなっている段階なら良いが、
JRAの騎手が外国人ばかりでは、ファンが去っていく。
今現在上位争いできる騎手はまだいい。
レベルの高い騎手と切磋琢磨し、さらに技術が磨かれることが期待される。
片や、若手騎手はどうか。
まだまだ技術が未熟な中で、争う相手は世界のトップクラス。
競馬で争う事が出来ればいいが、騎乗チャンスで争う事になれば、敗北は当然だ。
どうしても競馬は出走頭数が限られており、今では最大でも18人(頭)でしか、同じ土俵で争う事は出来ない。
今現在JRA騎手は短期免許を含んで130人程度。
1日のレース数は、12R×3場で36R。
全部がフルゲートだとしても36R×18頭でのべ648の騎手が必要で、
充分に騎乗数は確保できそうだが、
上手い騎手、エージェントが有能な騎手に馬が集まってしまうのは、勝つためには当然の流れである。
結果、騎乗機会に恵まれない騎手が毎週10~20人程度は存在する。
(実際、昔に比べエージェント制度の弊害か、厩舎に所属する騎手が少ないように思う。
フリーで、騎乗依頼のない騎手は考え直した方がいいと思うところだが。)
騎乗機会に恵まれない騎手は、引退という選択肢が自ずと出てくる。
一度引退してしまうと柴田未崎のように再取得というのはなかなか出来ない。
騎手という職業柄、もし今後騎手不足という事態に陥った時に、瞬時に免許をばら撒く訳にはいかない。
その時に、地方や外国に頼っていたのでは、ファンは納得しないだろうし、
馬が主役の競馬で、騎手不足のため除外ではどうしようもない。
別の話題だが、実は障害競走の騎手は人手が足らない。
騎手がいないために、除外になった例もあるくらいだ。
いくつかの地方競馬が廃止になった際に、希望する地方の平地騎手に障害免許を与えておくべきだったと思う。
今からでも騎手復帰を目指したい元騎手には、門戸を開放しておいても良さそうだ。
障害競走もJRAの一つの商品である。
馬が少ない、騎手が少ない、レースが少ないでは人気が落ちるのは当然で、
このままではアラブと同じ末路を辿るだろう。
アポロマーベリックのように平地では500万クラスの馬でも、億単位の稼ぎが出せることもある。
馬主にとっては、障害レース様々だろう。
障害を平地の受け皿にすることで、平地のレベルを維持、向上させることになる。
閑話休題
そこでまずは簡単に以下のような方法でどうだろう
・ローカル競馬場での若手騎手限定競走の増加。
・騎手の進上金の変動制
一流騎手が「安い進上金で乗りますよ」なんてことになれば話は別だが、
需要と共有のバランスはいずれ収束する。
また逆転の発想になるが、地方と中央の騎手免許を一本化し、
どこでもフリーで乗れるようにすれば、
賞金の高いレースには一流騎手が、地方の安いレースには下の騎手が、
自然に流れて行くのではないか。
中央の中でもっと賞金格差を付けるべきなのだろうが、
現状今のほとんどの地方競馬は中央の二軍になっている。
馬は二軍かもしれないが、騎手は一流なんてことも良くある話だ。
安藤勝、岩田、内田博、戸崎など中央でも十二分に活躍しているし、
上手い騎手が賞金の高いレースを目指すのは当然だろう。
だったら逆に、中央で勝ちきれない騎手は、賞金の安いレースに下って行くのが当然ではないか。
日本人の中にも上手い騎手は沢山存在する。
外国人労働力に頼らないとならなくなる前に、若手や地方の日本の騎手にも、チャンスを広げておくべきである。



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