陰暦のレース名

クラシックの入り口、きさらぎ賞が終わり、
牝馬のルージュバックが牡馬を蹴散らしたことで、
桜花賞の最有力になった。

皐月賞はまだまだ各馬の動向が見えてこず、
弥生賞、スプリングSあたりが終わらないと何とも言えないだろうか。

さて、きさらぎ賞、弥生賞、皐月賞と
陰暦のレース名が牡馬クラシックでよく目にするが、

他の陰暦はどうなっているのか?

気になったので調査してみたところ、

睦月賞
京都競馬場で1月に施行。
一時期、中山でも準オープンクラスで施行されたこともあり、
東西で睦月賞を施行していた。
1989年からは西の2勝クラスのみで施行されている。
条件戦には珍しくずっと芝の2400mで固定。

きさらぎ賞
京都競馬場で2月に施行する重賞。
創設当初は中京の砂1200m、5回目からは砂1700m、
10回から芝に変更され、1987年から京都に変更。
コースは砂でも3歳の早い時期の重賞として確立しており、
クラシック馬を輩出している実は名門レース。

弥生賞
中山競馬場で3月に施行する重賞。
言わずと知れた皐月賞のステップレース。
第1回から後の桜花賞、優駿牝馬を制したカネキヤキが出走、
ミスターシービーもシンボリルドルフもディープインパクトも
走った出世レース。
創設当初は芝1600mと少し短かめ。1800mの時代を経て、
グレード制導入後は2000mで施行
前身は今は使われていない東京記念という名称だった。
2~3回目は2月末に、9回目は馬インフルエンザの影響で5月に施行。

卯月S
中山競馬場で4月に施行
1988年まで卯月賞、1989年から卯月ステークス。
卯月賞の時代は施行距離が安定しなかったが、
卯月Sになってからは芝1200mの準オープン。
1996年からは芝1200mのオープン特別。
2000年からは芝1600mの準オープン戦。
2009年を最後に施行されていない。

皐月賞
陰暦名称レース唯一のG1レース。
中山競馬場で4月に施行。
創設当初は横浜競馬場で「横浜農林省賞典四歳呼馬」として施行されており、
1949年から中山に移り、皐月賞となった。
中山施行当初は5月に施行されていたが、
移設4年目からは4月に施行。
1952年以降5月に施行されたこともあるが、
1963年5月12日メイズイ(厩務員ストライキ)
1968年5月19日マーチス(東京競馬場改修工事)
1971年5月2日ヒカルイマイ(東京競馬場改修工事)
1972年5月28日ランドプリンス(馬インフルエンザ)
1974年5月3日キタノカチドキ(厩務員ストライキ)
とその全てがイレギュラー。
日程通り皐月賞が皐月に行われたのは、1951年のトキノミノルまで遡らなければならない。

水無月S
阪神競馬場で6月に施行。
施行されない空白期間があり、
復活すると、条件が変わり、良いように扱われているレース。
最近3年間は芝1200mの準オープン。
3年間の未施行期間があり、その前は水無月特別で2勝クラス。
さらにその前は6年くらい施行されず、
1980年後半から1990年前半は水無月Sとして準オープンで施行されていた。
平仮名で「みなづき賞」とされていたこともある。

文月特別
阪神競馬場で7月に施行されていた。
現在は施行されていない。
2002~2007年は(2006年は施行なし)芝1200、1400の2勝クラス
1998~2000年は文月Sとして芝1200mの準オープンで施行
ふみづきS、ふみづき特別だったことも。
他にくらべて歴史も試行回数も少ない

葉月S
1996年に中山でオープン特別の葉月Sとして施行。
1986年に新潟で1勝クラス芝1800mの葉月賞としても施行。
1988~1991年まで平仮名の「はづき賞」として2勝クラス芝の1800mで小倉で施行
すべて8月に施行されている。
7月同様、他にくらべて歴史も試行回数も少ない
夏競馬のローカル競馬場では地方の地名などが良く使われるので、
なかなか名称として定着しないのだろうか?

ながつきS
中山競馬場で9月に施行。
昨年は施行されていないが準オープンのダート1800で定着
1997年はオープン特別。
1996年以前は芝2000m。ながつき賞と銘打っている時もあり、その場合は2勝クラス
1987以前は漢字で長月特別。

神無月S
東京競馬場で10月に施行。
昨年は長月と共に施行されていないが、
ダート1400mの準オープン戦で定着
1980年代後半から1990年代はダートのオープン特別

霜月S
東京競馬場で11月に施行。
ダート1400mのオープン特別として定着
1980年代後半から1990年代はダートの準オープン
1987年までは霜月賞として施行されていた。

師走S
中山競馬場で12月に施行。
ダートのオープン特別、若しくは準オープンで施行。
1990年代前半は芝の1600mだったこともあるが、
現在はほぼダート1800mで定着。

ちなみに英語の暦では、
ジャニュアリーS
中山競馬場で1月に施行。
ダート1200mのオープン特別として定着
2008年以前は準オープン戦

フェブラリーS
東京競馬場で2月に施行。
フェブラリーH(G3)の時代から中央競馬ダートの頂点として君臨
芝発走云々は今は置いておく。
1999年には何の影響もないのに1月に施行してしまう

マーチS
中山競馬場で3月に施行。
1994年以降ダートの1800mのG3ハンデ戦で定着
それ以前は芝のオープン特別
2011年は東日本大震災の影響で4月開催

エイプリルS
中山競馬場で4月に施行していた。
2007年を最後に現在は施行されていない。
芝2000mのオープン特別として定着していた。

メイS
東京競馬場で5月に施行。
2005~2009年まで施行されていなかったが、2010年から芝の1800mのオープン特別で復活
2004年以前は同距離の準オープン。
1996年以前は芝2400mのオープン特別。
ダービー前日に同距離のオープンをやっていたイメージが強い。

ジューンS
東京競馬場で6月に施行。
芝の中距離~長距離の準オープンとして定着。
1986年以前は阪神でもジューンHとして東西で施行されてたことも。

ジュライS
中京競馬場で7月に施行。
ダート1800mのオープン特別として施行。
1996~2007年まで施行がないが、
その前後は芝短距離の準オープン。
競馬場は、中京だったり、阪神だったり、京都だったり

オーガストS
2000年に中山競馬場でダートのオープン特別として施行。
それ以前は1988年に福島で2勝クラスが1回
どちらも8月に施行
やはり8月はレース名として使用しづらいのか。

セプテンバーS
中山競馬場で9月に施行。
芝1200mの準オープンで定着。
1997年だけは何故か芝2500mのオープン特別として施行された。
それ以前は芝1800mの準オープン。

オクトーバーS
東京競馬場で10月に施行。
芝長距離の準オープンとして定着。
今は芝2400mだが、中途半端な芝2300mだったころの印象が強い。

ノベンバーS
東京競馬場で11月に施行。
2~3年施行されていない時期もあるが、
基本的に芝中距離の準オープンとして定着。

ディセンバーS
中山競馬場で12月に施行
芝1800mのオープン特別として定着
1999年以前10年間は芝2000m
ともあれ、ここ20年程度は芝中距離のオープン

全体的に陰暦は
前半はクラシックとして、
後半はダートのオープン~準オープンとして使用されている傾向、
英語の暦は
ダート重賞or準オープンで使用されていることが多い。
重賞クラス以外は、暦の通り開催されている。

勝手な意見だが、陰暦のレース名には~賞が似合うと思う。
何でもかんでもステークスを付ければいいと言うものではない。
正式なステークス制をとっている訳でもないのだから。

また、オープン、準オープンで施行される例が多く、その条件、距離は
幾多も変更されている。

大レースに限らず、特別レースでも、その距離条件をレース名とイコールで結んでいる人はいる。
あまり極端な条件変更はしないでほしいところ。
まあ重賞ですら条件がコロコロ変わるのでは無理かと思うが…

もっとファンの間に定着するような先を見据えた番組編成を(重賞に限らず)して行くべきだろう。

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