降着制度に疑問 マイルCS回顧

suberiyasui

酷いレースだった。

もちろん先のマイルチャンピオンシップのことである。

ミッキーアイルの外斜行によって5着サトノアラジン、4着ダノンシャーク、3着ネオリアリズム、10着ディサイファが大きな不利を受け、
特にディサイファの武豊は落馬寸前まで追い込まれた。

落馬はなかったが、あまりにも酷い斜行だったため、当然11着降着になるものだと思われたが、
結果は到達順位通りの確定。

被害馬が、加害馬に先着する脚がなかったと判断されたため、
今回の結果となったようだが、これでは自らの商品が不良品ですと宣言したようなものだ。

というのもJRAが発売する勝ち馬投票券は、その名の通り勝ち馬に投票する券ではない。
連勝式は2着まで、複勝、ワイドは3着までがその対象である。

今回の件、確かにミッキーアイルの脚色を超える馬はいなかったかもしれない。
しかし、3着に関しては、何度レースのリプレイを見ても、着順が変わった可能性があるようにしか思えない。

もっと言えば、一番の不利を受けた10着のディサイファだが、不利がなければ掲示板以上の成績があったように思う。
現在は賞金が5着まで、出走奨励金が8着まで支払われるのだから、
この不利で、本来賞金を手にする馬主、調教師も変わってしまったことになる。

加害馬は降着、失格になったとしても、被害馬は加害馬の着順以上に不利を受けるわけで、
加害馬自身が順位を下げたところでその全責任は追えない。

もし、馬券の発売が単勝のみで、賞金も1着のみなら
最悪現行のルールでも構わないと思うが、

競馬ファンに対しては3着まで、
関係者に対しては8着まで責任を負うべきだろう。

現行のルールが国際ルール、グローバルスタンダードだと宣うのであれば、
それ自体が甘え、間違いである。

こんなルールよりも以前の日本式の方がよっぽどまともだと、
世界に発信し、JRAが率先してルール改正に臨むべきである。
世界基準に合わせるのではなく、世界基準を修正していくようにJRAが働きかけなければならない。

現行のルールの根底は、馬のパフォーマンスを最大に評価するというのがある。
その意図は分かるのだが、競馬は人馬一体でパフォーマンスを出すものであり、
騎手の技量もそのパフォーマンスに含まれるべきである。

JRAのウェブサイトではラフプレーの増加要因には至らないとあるが、
増加の一途であることは明白で、目立つところでは今年のG1だけで皐月賞やオークスとすでに2件。
まったくもって見当違いの認識である。

現行のルールではG1勝って賞金からの進上金が約500万円に対し過怠金が50万では明らかにやり得。
これでは、反省することもないだろう。

個人的には、道中に関しては、過怠金程度で構わないと思うが、
特に最後の直線走路では、着順変更の可能性がある走行妨害は、
上位下位関係なく、被害馬の後ろに降着させるべきだと思う。

騎手への制裁は、特に厳しく実施し
騎乗停止はもちろん、罰金の徴収、賞金没収、再教育などをもっと盛り込むべきだ。

調教師や馬主への馬房削減、罰金や、賞金没収、出走停止なども
騎手のラフプレーの抑止力になるだろう。

時期によっては、同じ日数の騎乗停止期間が差を生むこともある。
例えば、8月と12月ではレースの重みが全然違う。
年間を通して、重賞への騎乗禁止や、G1出場停止処分も抑止力となるだろう。

今のままではいつ死人が出てもおかしくない。
被害者が出てからでは遅いことを認識すべきである。

現在のルールでは、その内容自体が問題なことに加え、裁決委員の恣意的な判断が懸念されているが、
まさにそれを表す重大な点も追記しておきたい。

今回の浜中騎手の騎乗停止期間は本来であれば6日間だったのだが、
G1レースだったがゆえに8日間に延長されたとのこと。

レースの重みは、ルール上には一切記載されておらず、
この2日間のプラスは裁決委員の勝手な判断で追加されている。

こんな恣意的な判定が果たして公正競馬なのだろうか。

3着までの勝ち馬投票券に含まれる競走成績に不備があっても訂正せず、
馬券が当たっても、それ以上の税金がなぜか課税され、
(一応は判決が出ているが、外れ馬券を経費に含まないとならない課税の問題は解決していない)

これでは馬券なんてとてもでないが買えない

斜行まで予想しなければならないようなレースには、信頼度がなく
こんな商品では馬券を購入しようとは全く思えない。

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