騎手の3月デビュー見直し案

今年も競馬界は、新人騎手と、定年調教師が話題になる季節になった。

競馬を見始めて二十数年、いつの頃からか4月ではなく3月デビュー、
2月引退の区切りに慣れてしまっているが、
果たして本当に3月である必要はあるのだろうか。
筆者としてはデメリットしか思い浮かばないのだが。

新人騎手にしてみれば、2か月分の勝ち星争いに参加出来ず、
どちらかといえば何かしら優遇されるであろう新人は、
むしろ2か月分の足枷を付けられ、その競馬人生をスタートさせる。

というのも、昨年の新人騎手として、ミルコ・デムーロ、クリストフ・ルメール
の既に中央競馬で実績を残した両外国人騎手が
JRAの騎手としてデビューし、最終的にリーディング争いでそれぞれ3、4位になったことを
考慮したからである。

実際はどうなったかは、定かではないし、決められることではないが、
デムーロ、ルメールが1月からスタートラインを同じにして戦っていたら、
リーディング争いはもっと白熱したであろう。

また、逆に一昨年に続き昨年もリーディングの戸崎騎手も、JRA賞の授賞式において、
3年連続取れるよう頑張ると発言したが、デムーロ、ルメールの猛追を受け、
ハンデを貰ってリーディングとなった意識がどこかにあるのではないだろうか。

調教師においては、免許試験合格と開業で意味が異なる故、新人でないが、
新規開業もやはり3月に開業となる。
調教師の定年引退が2月末で、馬房数など騎手とは勝手の違う問題が多いが、
それでもやはり、2か月分のハンデはあるし、
馬の育成、調教においても、3月~2月が適切なサイクルであるとは言い難い。

地方競馬では、また時期が違う。
地方の騎手養成所の卒業は3月で、デビューは4月であり、
地方競馬の会計自体が年度で行っているので、
一般社会と同じ4月~3月がサイクルとなっており、一応の整合性は取れているようだが、
勝ち星の計算等は年単位となっていたり、中央との関連や、
ダートグレード競走など時期に関する問題は多い。

さて、では競馬の区切り/サイクルはいつが良いのか。
騎手に関して言えば、勝ち星計算が1~12月である以上、
1月にデビューが最も公平だろう。
もちろん調教師においても1月の新規開業が勝ち星計算では公平になる。

これについては、騎手や調教師といった職業を公平に評価するために
リーディングの計算に合わせて1月としただけであり、
リーディングの計算時期が変われば、それに合わせるのが良い。

引退調教師、定年に合わせて行くのであれば、
競走馬のサイクルに合わせて、新馬~ダービーウィークが最も適していると思うが、
そもそも、調教師の定年制に疑問をもっている筆者としては、
このサイクルを推すのは微妙である。

調教師は国家資格であり、個人事業であると考えているので、
トレーニングセンター以外、日本全国どこで開業しても自由であるし、
(もちろん中央地方の垣根などは無くて当然)
生涯現役であるべきだと考えている。
また、一介の競馬主催者が資格を剥奪する権利はないとも考えている。

これについては、また別のタイミングで。

閑話休題

1月をスタートと出来れば、上記のリーディングでのハンデは一切なくなり、
デビュー初年度より、歴戦の猛者と同じ土俵で争う事が出来る。
競馬学校を卒業した、本当の意味での新人騎手が、いきなりリーディングというのも
なかなか難しいことではあるが、昨年のように、実績のある外国人騎手や、
地方騎手のJRA移籍も今後十分に考えられる状況であれば、
早急に時期の見直しを行っておくべきである。

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