日本馬のためのケンタッキーダービー出走馬選定ポイントシリーズ創設

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日本馬を対象にしたケンタッキーダービー出走馬選定ポイントシリーズが制定されるようだ。

もちろん背景にはラニの米三冠皆勤と、着実に着順を上げていった功績があるのだろう。
今後のラニの競走成績云々、関係者の日本競馬に対する功績は非常に大きい。

内訳はラニの軌跡をたどり、
カトレア賞、ヒヤシンスSの2競走にそれぞれ、
上位4着までにポイントが以下のように付与される

レース名 1着 2着 3着 4着
カトレア賞 40p 16p 8p 4p
ヒヤシンスS 50p 20p 10p 5p

アメリカ本土では、ポイントシリーズは大きく3つに分割出来、
前年度のプレップシーズン、
ダービーの2走前程度の年明けからをチャンピオンシップシリーズ前半、
各地区の前哨戦をチャンピオンシップシリーズ後半とし、
本番に近づくにつれ獲得ポイントが多くなるよう設定されている。

シーズン 1着 2着 3着 4着
プレップシーズン 10p 4p 2p 1p
CSシリーズ前半 50p 20p 10p 5p
CSシリーズ後半 100p 40p 20p 10p

ヒヤシンスSは、アメリカ本土のチャンピオンシップシリーズ前半、
G3~G2レベルのステップレースと同格のポイントが付与され、

驚くべきことにプレップシーズンであるカトレア賞には
本土の4倍という破格のポイントが付与されることになっている。

2016年のケンタッキーダービーで想定すると、
最高ポイントはGun Runnerの151p、
Laniが100p、最低でも20番目のMo Tomが32p
平均で75.8pとなり
カトレア賞、ヒヤシンスS連勝となれば、ほぼほぼ出走は叶う算段だ。

ただし問題なのはカトレア賞が条件戦であるということで、
カトレア賞は2歳の11月末に設定されているが、
この時期だと既に道営と兵庫で交流重賞が3つ実施されており、
中央でもヤマボウシ賞などダートの500万下はカトレア賞以前に5つも組まれており、
これらを勝ち上がった馬には、ポイントの加算チャンスがヒヤシンスSに限られてしまう。

デビューの時期や、勝ち上がる順などで、
ケンタッキーダービーへのチャンスが変動することは
あまりに不平等ではないだろうか。

また細かく言えば、ヒヤシンスSの別定も、今年の内容で言えば、
レガーロが全日本2歳で2着したことで1kg多く背負わされており、
前後のレース全てでポイントが獲得できるのであれば問題ないが、
当該レースのみのポイント獲得チャンスとなれば、
ケンタッキーダービーを狙う馬はヒヤシンスまでに、賞金を多く稼がない
という歪な仕組みが出来上がってしまう。

ここはやはり、双方をオープンレース。可能であればパターンレースに昇格すべきで、
2歳ないし、春先の3歳ダートの焦点となるレース作りをしなければならないだろう。

まずカトレア賞は、オープンに格上。
全日本2歳優駿へのステップと位置づけ、G3程度の格を目指したい。

ヒヤシンスSも重賞へ格上げを実施し、国内でもジャパンダートダービーへ向かう
ローテーションの一角として機能させたい。

また全体のダート路線に目を向けなければならないが、
2歳の最高格である全日本2歳優駿の国際グレード格の取得や、
交流競走の整備、国内三冠路線の整備など、ダートに関しては数多くの改善点があり、
中央、地方の主催者は国内のダート有力馬がアメリカばかりに目が向かないように
必要なレースを整備していかなければならない。

ラニの功績により、ケンタッキーダービーへの道が確立されたが、
現状の2~3歳ダート路線の仕組みのままでは、日本の馬にバラのレイが掛けられるどころか
ポイント制度自体が廃止されかねない。

強い馬が順当にポイントを獲得できる仕組み、
それ以前のダート路線の整備、底上げが必要になるだろう。
ことダート路線に限って言えば、
JRAお得意の重賞バラマキをしても丁度いいくらいになるのではないだろうか。
もちろん芝発走のクソコースを使用しないことは言うまでもないが。

せっかくのJapan Road to the Kentucky Derbyというアメリカからの素敵な申し出だ。
ありがたく受け取ると同時に、期待以上の馬を送り込めるよう、
ダート路線の見直しをする、いい機会ではないだろうか。

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