G1馬6頭の大阪杯から思う

さて、G1馬が6頭も揃った大阪杯を見て、一つ思った。

スーパーG2などと呼ばれる、G2の中でも競走馬の質が抜けて高いレースが、
ときおり見受けられる。

古くは1998年の毎日王冠だったり、G2の中では最も賞金額の高い札幌記念だったり、
今回の大阪杯もまさにそんなレースだったのだろう。

レースレーティングは113.75と、2015年の行われた古馬中長距離G2では最も高い数値である。

昔から、フリーハンデや、クラシフィケーションと言った、
競走馬に、斤量差で能力を数値化すること自体はされてきているのだが、
特に最近、日本がパート1国になったこともあり、
重賞出走の際にレーティングが必要になる場合もあることから、
昔に比べ、その数値自体が注目されているようである。

前述の通り、現在中央競馬では、同格のレースでも賞金額に差異が認められる。
短距離、馬齢限定競走は、古馬中長距離に比べ低額に設定されているのとは別に、
似通った条件でも差異がある。
例えば札幌記念は1着賞金6800万円、大阪杯は6500万円といったようだ。

すでに、パート1国となった日本では、レースを格付けするには、
相応の基準を満たすことが求められ、
(※特殊な出走制限が無く、一定期間レースレイティングを満たすこと)
新設重賞にG1格付けなどを行う事は出来なくなっている。

その基準を満たすための手段として、賞金額を高額に設定し、有力な競走馬を集め、
レースレーティングを高めるといった方法が主として考えられる。

札幌記念などは、負担重量が定量になっており、高いレーティングの競走馬が出走しても、
斤量が重くならない。これは今後のG1昇格を睨んでのことだろう。
同様に阪神Cも短距離路線G2では最高額の6500万円(定量)、
ホープフルSが6500万円、阪神JFと同額、同格の京王杯、デイリー杯は3600万円
とG1昇格の狙いと期待が見える。

日本では、JRAの独自グレードが長年制定されてきたおかげで、
G1に対して過度な評価を与えてしまっている。

頂点はG1であり、それに付随するステップレースなどはG2以下でなければならないと
勝手に考えている節がある。

G1、グレードは、そもそもレースの格付けである。
G1を勝った馬が強い訳ではなく、強い馬が集まったからG1なのである。

例えば、今回の大阪杯では、2013年に同距離のG1天皇賞・秋(114.25)をレースレーティングで上回ると
いった出来事が起こっている。(大阪杯 116.25)

また、2012年の阪神大賞典は、天皇賞・春(113.0)のステップレースであるにも関わらず、
116.0と3ポンドも高いレースレーティングである。

レースレーティング自体は、出走した競走馬のレーティングの平均値であるため、
2012年の阪神大賞典で評価を下げた(レーティング的に)オルフェーヴルが掻き回した感はあるが。

大阪杯には、是非とも高額な賞金を設定して、G1昇格を目指してもらいたい。

特に最近は天皇賞・春を敬遠する場合が多く、
この時期ドバイやら香港やら、オーストラリアに遠征する馬が多くなるのは、中距離の大きいところが無いからであり、
一つ照準となるレースが欲しいところである。

凱旋門賞のステップレースであるヴェルメイユ賞はG1であるし、ケンタッキーダービーの前哨戦サンタアニタダービーもG1である。
大きいレースの前哨戦がG1であることに何の問題もない。
繰り返すが、G1を勝った馬が強い訳ではなく、強い馬が集まったからG1なのである。

他にも、京都記念(2010年、2012年)、日経賞(2011年)も天皇賞・春のレーティングを上回ったことがあるし、
他のカテゴリでは、ローズS(2007年、2013年)が同年の桜花賞を超え、
神戸新聞杯(2008年、2011年)が同年の皐月賞を超えた。
2014年の高松宮記念はG3をも下回る酷いレーティングだったりした。

ともあれ、既にさほどの賞金額の差異ではなくとも、強い馬が自然と集まるレースはある訳で、
ここに大幅に賞金を乗せることで、レースの格が上昇する可能性は高まるだろう。

そんなことを思った2015年大阪杯だった。

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