女性騎手の減量について

2019年3月1日より一般競走での女性騎手の負担重量が2kgも減る。

藤田菜七子騎手を応援しているが、この制度は反対である。

負担重量の軽減があることにより、正当な評価を得られなくなる。
例えば同期の男性騎手同じ数だけ勝ったとしても、女には減量があるからと評価が下がる。

海外ではフランスが「距離が延びるほど減量効果は効いてくる」
として女性騎手減量を導入している。
海外かぶれの日本が、食いつきそうな前例だが、
イギリスでは、「女性騎手は能力面において男性騎手と同等である」と、
リヴァプール大学競馬産業経営学修士課程(MBA)が実施した研究は示している。
同等の競走馬の質を与えれれば、同等の結果を出すだろうと発表した。

南半球、特にニュージーランドでは女性騎手の活躍は目覚ましい。
藤田菜七子が憧れているリサ・オールプレスの主戦場もニュージーランドである。
そして女性減量特典がない当地で2度のリーディングを獲得している。

2015年に女性騎手ミシェル・ペインがメルボルンCを制したときに、
障害リーディング20回のアンソニー・マッコイ(男性)がで女性騎手は劣ると言ったことで、
議論が噴出したわけだが、素人が名手の言う事を否定はできない。
確かにフィジカル面で女性は劣るのだろう。
ただ、フィジカル面だけが騎乗の優劣を付けるわけではないことは分かる。
前述のイギリスの大学での研究は、過去14年間の120万回以上の騎乗内容を、
男女それぞれの長所短所をについて研究した結果に基づき男女差はないとしている。

当時のフランス騎手会のジャッキー・リクー理事長も
「(減量のない)現行のルールで互角に戦っている女性騎手がいる中で、
斤量差は必要なのか」としている。

「藤田菜七子に限らず、今後デビューする女性騎手の騎乗機会を確保し、
長く現役として活躍してもらいたい」
というJRAの狙いのようだが、立派な男女差別である。

そもそもが女性が冷遇される競馬社会に一石を投じるという点では評価できるが、
もっと根本的な部分にメスを入れなければならない。

女性騎手の騎乗機会が限られているとしたら、それは、騎乗依頼する側の意識の問題である。
騎乗機会を平等に与えることに対しての減量特典であれば、
それは見切り発車のように思えてならない。

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