回避馬続出のため、皐月賞がフルゲート割れで施行される見込みだ。
我等が武豊も回避の不運に見舞われてしまった。
さて、タイトルに除外対策と書いたが、
今回のような大レースの回避の結果、フルゲート割れになってしまうのも、
除外を避けたため起こった珍事であろう。
つまり、今年の皐月賞は、例年以上に賞金ボーダーが高く、
登録の段階の18番目、ダノンリバティでも1150万円の賞金を持っており、
500万条件クラスが、抽選で出られるかどうかというのはまず考えられない状況となってしまった。
結果的に、出られる見込みのないレースに登録する意味もなく、
登録料もバカにならない。
とはいえ、結果的に500万条件馬でも登録していれば出走出来た訳だが。
①
そこで、大レースにおいては、サポートレースを設けるのが、一つ目の改善案である。
サポートレースとは、本来前座の意味であるが、
ここでは、皐月賞の出走登録馬をサポートするレースという意味で解釈願いたい。
今回であれば、皐月賞に似通ったオープンレースを同日に施行する。
もちろん皐月賞よりは賞金額は低いが、G3程度の賞金額で中山1800mのハンデ戦などでどうか。
直接サポートレースに登録できず、皐月賞を除外になった馬のみが出走可能なレースとする。
皐月賞を除外になり、サポートレースに出走する場合には、登録料は、一部返金される仕組み。
また、未勝利馬にこぞって登録されても困るので、1勝以上などのある程度の出走要件を付けておくべきだろう。
馬の事だけを考えれば、アメリカのように重賞を分割することも考えられるが、
(※さすがにG1ではなかったか?)
日本では浸透するとは思えないし、個人的にも嫌だ。
②
また参加賞を狙うような馬を、参加させずにレースの質を上げると言う意味では、
登録料を上げるのも案ではある。
そもそも少頭数のレースが悪い、質が劣るとは思っておらず、
むしろ不利なく競馬が出来、予想もしやすいため、個人的には少ないほうが良い。
とにかく、希望するレースに出走出来る状況が最も、適切な状況であることは間違いない。
また、除外問題と言えば、下級条件での除外は最も深刻な状況であり、
通常は、こちらの問題を差す。
下級条件とはいえ、やはりレースの性質は大事であり、どんなレースでも良いから出たいなんてことは
通常考えられない。
(※除外ラッシュの末、このような考えになる場合もあるが。)
中央競馬では、大レースのほとんど芝コースで行われており、
一見、芝主体と思われがちだが、下級条件を含めると、ほぼ半数がダートコースを使用している。
冬場になると芝を保護するため、ダートレースが多くなり、
数少ない芝の条件戦に、登録馬が殺到するような状況が多々生まれる。
条件戦では、優先出走権が除外馬に対して、発行されるが、
次のレースで、フルゲート以上に優先出走権を所持した馬が登録してくれば、
優先出走権を持っているとはいえ、除外の不運に見舞われてしまう。
1997年までは、1日の予定施行レースは11レースで、平場のみ分割することが出来、12レース施行していた。
最も登録数が多いレースを分割していたと思われる。
除外馬を一気に解消するには、良い方法であるが、安定したレース数を施行できないため、
売上の変動を招く恐れがある。
また現在は、12レースを固定で施行しているため、分割レースを実施する余裕がない。
13レースとなれば、競馬法にメスを入れる必要があるため、議員が動く必要があり、
競馬関連では、票にならないので、簡単に変更されることは無いだろう。
フルゲート割れする条件戦もあるので、JRAくらい大企業ならば、
調査、調整すれば、上手く回るような気もするが…
③
そこで一つの方法だが、地方競馬に一つ手を借りるのはどうだろう。
地方競馬でも1日の施行レース数は12と定められているが、地方の場合12レースに満たない日も多い。
地方競馬では馬資源に乏しい場合もあり、レース数は多くても競走馬が揃わない可能性もある。
馬資源の提供という形で、中央所属馬限定競走を地方で行えば良い。
中央のメリットはもちろん、除外馬対策だとして、
地方は、純粋に売上が増加する。
レースを開催するための、賞金や費用についてはJRA持ちなど、
全部が全部JRA持ちではないにしろ、地方に負担をかけないよう配慮する形で、
12レースという制限のある施行レースの空きを貸してもらうというのがこの案だ。
④
またフルゲート割れする条件戦もあると書いたが、
それをオープン化するのはどうだろう。
オープン化してしまえば、あくまでオープンなのだから、条件馬でも出走可能だし、
特に芝コースのレースが少ないのであれば、芝の平場オープンが適度に組まれていれば、
出走を促すことも出来るだろう。
自己条件に出られるのが一番なのだが、条件馬が軽量になるような別定で組めば、
格上挑戦でも出走したいと思う陣営は出てこないだろうか。
オープン馬がフルゲートになってしまう可能性もあるが、
最近の芝のオープン特別を見る限り、フルゲート割れしているレースも多いので。
除外馬対策以外にも、売上は期待できないだろうが、
重賞級の馬のステップにもなるので、是非平場オープンは復活させてもらいたい。
ということで、
1.大レース除外馬専用サポートレース設置
2.大レースの登録料アップ
3.地方競馬で中央の条件戦開催
4.平場オープン復活
を提言する。