ワールドオールスタージョッキーズの気になるところ

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ワールドオールスタージョッキーズ(以下WASJ)が開催される。
我らが武豊も、選考委員特別枠で出場する。

前身のワールドスーパージョッキーシリーズから夏場に移行して2年目。
イマイチ盛り上がりに欠けているが、いくつかの気になる点を考えてみたい。

まず、第一にこういった騎手の腕を争わせるような大会で、
馬に差があっては、純粋に騎手の腕を競えない。
本来であれば、ハンデ戦が妥当なはずだが、この大会は定量である。

例えば自身の体重がすでに50kgを超え、通常55~57kgであれば騎乗は可能だが
軽ハンデ48kgとなると乗れない可能性もあるという場合の措置で、
これを回避するため、定量戦としているのだろう。

これでは馬の抽選で有利不利が出てしまうということなので、
WASJの各4レースに登録した馬を、A~Dランクのグループに分けて、
これを平均して抽選するようだが、ちょっと待ってほしい。

A~Dランクのグループに分けるのは主催者のJRAであり、これは立派な予想行為である。
いくら近走の成績を基準に機械的にグループ分けすると言っても、
結果的に出走馬にランクが出来てしまえば、それは予想行為である。

ここはやはり、ハンデ戦が最も平等に馬の抽選ができるのではないか。
上記の通り、あまりに軽ハンデでは乗れない場合があるので、
3歳牝馬の定量54kg以上になるように、53kg以下は除外するなり、
全体のハンデを底上げするなりで対応できよう。

次に、騎手の選考についてだが、
ワールドオールスターと言いながらも、
国内のいつもの顔が半数を占めるのでは、新鮮さが少ない。
ここはもっとJRA枠を少なく、海外や地方から招待する騎手を多くした方が、
お客さんにとっても、騎手にとっても新たな刺激になることだろう。

まず中央7名は多すぎる、
(とはいってもJRA生え抜きは3名で、地方、海外からの移籍組が4名なのだが…)
ここは数を絞って4名。
内訳は、
リーディング1位
賞金1位
勝率1位
ダービージョッキーの4人
地方からもう一人増やして2人
海外からの6人の計12人をが望ましい。
※何故2人減らした12人なのかは後述。

次にレースの条件。
WASJでは4つのレースで争うようだが、
1R:芝2600m 3歳以上500万下
2R:芝2000m 3歳以上1600万下
3R:芝1200m 3歳以上1000万下
4R:芝1800m 3歳以上1000万下

今年の2Rは登録数が15頭で、2頭回避したら14人全員が乗れなくなる。

そもそもが在厩頭数が条件では最も少ない500頭程度の準オープンを
組み込む自体が間違い。

全レース除外で溢れている(これはこれで大問題)500~1000万条件にすべきで、
前述のハンデ戦とするなら、1000万条件択一である。
(それも準オープン以上の出走歴なしが望ましい)

更には芝のレースばかりが4つ。
中央競馬の半数がダートなのだから、ダートも組み込んで欲しいところ。

ただし、例えば現状で札幌のダート1700mを使うとなるとフルゲート13頭、
1000mと2400mでは12頭となる。

これでは14人出場のWASJでは使用できないコースであり、
先ほどの出場人数を12人にしたところに繋がる。

次にレースの数。
せっかく海外から、地方から、中央から
普段はローカルに来ない名手が集まって来るのだから、
土日合わせて4レースでは少ないだろう。

施行レースが多ければ、それだけ騎手の腕にも反映されよう。
少ない回数では運に左右され過ぎる。
せめて土日で丸1日分の12R。

土曜6R、日曜6R
ダートの1000m、1700m、2400m
芝の1000m、1200m、1500m、1800m、2000m、2600mと札幌には
9つも距離設定があるのだから全部をふんだんに使った方がいい。

(※そもそもが札幌自体海外から騎手を呼べるような、競馬場ではないと思う。
1600、2400が本来なら施行してもらいたい距離ではある。)

これだけ盛り込めば、メインレースに重賞を持ってこなくても、
面白い一日になるだろう。

更に提案として、
残りの6R分を、ヤングジョッキーシリーズにしてしまうというのはどうだろう。
若手騎手に、見学させるのである。
他場で乗るのもいいけども、世界の腕を間近に見られる、
またとないチャンスである。

順番にWAJS→若手騎手競走→WAJS→若手騎手競走→と続け

奇数レースをWAJS、偶数レースを若手騎手競走(YJS)。
1R:ダート1000m 3歳以上1000万下(WAJS)
2R:ダート1000m 3歳以上500万下(YJS)
3R:芝1500m 3歳以上1000万下(WAJS)
4R:芝1500m 3歳以上500万下(YJS)
以下順番に。

若手騎手が見て学んで、すぐに実践出来るのがポイント。

また、今回カナダのエマジェーン・ウィルソン騎手が来日してくれるということで、
レディーススーパージョッキーシリーズも出来そうだなと思う。
数年前まで地方でレディースジョッキーズシリーズ、卑弥呼杯、駒子賞、
インターナショナルレディスジョッキーなどが開催されていたが
ここ数年は女性騎手の人材不足で実現不可能。

せっかく数年ぶりにJRAの女性騎手が誕生し、
女性騎手最多勝の復帰、世論の女性活躍推進も含めて、
女性騎手の大会も面白そうだ。
現状では、中央1人、地方6人、海外から数人となるだろう。
シャンタル・サザーランドやリサ・オールプレスを呼べればかなりの目玉に。

騎手にスポットを当てた競走は、いつもとは少し変わった装いで面白いイベントだ。
それでもやはりルールやシステムなどがきちんと整備されていないと、運が支配したり、
実力通りの結果にならなくなってしまう。

主催者は、ただ単にジョッキーを呼んで、
そのネームヴァリューだけで集客しようなどと思わず、
主催者の考え抜いたコンテンツで勝負して欲しい。
世界一の競馬主催企業が出来ないはずがないと期待している。

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