衰退するオールウェザー 日本導入は?
今や第3の馬場となり、一時期は全てのダートが変更されるかと思われた、
オールウェザーが陰りを見せ始めている。
オールウェザーの特徴は、本ブログの本拠地であるウェブサイト
「弐段逆噴射」の「競馬草地学」でも紹介している。
オールウェザーをメインコースにしていたハリウッドパークが2013年末に閉場した矢先、
デルマー競馬場が2015年にダートに回帰するプランを発表した。
アメリカの西海岸には、サンタアニタパーク、ハリウッドパーク、デルマーの3つの主要競馬場を擁する地域である。
カリフォルニア州競馬委員会はダートコースをオールウェザーに転換するよう義務付けており、
2006年にハリウッドパークはクッショントラックを導入
2007年にサンタアニタパークはポリトラックを導入
2007年にデルマーはエコトラックを導入
2008年にサンタアニタパークがプロライドに変更
と、一時期は、西海岸全てのG1レースがオールウェザーで行われるようになった。
しかし排水性の悪さからサンタアニタパークはいち早く2011年にダートへの回帰を決定。
ハリウッドパークが2013年に閉場で、デルマーもダートに戻すとなると、
西海岸ではたった数年でオールウェザーで実施されるG1レースが0になるという事態である。
また、中地区のキーンランドがダートに戻す発表をしており、
西地区だけでなく、北米のG1レース全てがダートに戻ることになる。
主要な競馬場ではアーリントンパーク(ポリトラック)とカナダのウッドバイン(ポリトラック)が、
オールウェザーを導入しているが、実施されるG1は芝コースのものである。
問題は北米だけにとどまらず、遠くドバイまでも波及するのではないかという可能性である。
アメリカがダート回帰の道を辿れば、
アメリカの強豪馬を呼び込めなくなるUAEも追随する可能性は高い。
全世界的にオールウェザー淘汰への道が見える気もするが、
それはダートの代用品のオールウェザーとしてであって、
フランス・ロンシャンでは2012年から工事が進んでいる。
ヨーロッパでは、芝が使えない冬季の平地開催にオールウェザーコースが必要であり、
こちらでは定着しそうな方向である。
そんな、推進、衰退が入り混じり、過渡期、黎明期を未だ脱出出来ず、
このままダートに回帰し淘汰される可能性もあるオールウェザーだが、
幸か不幸か、日本への導入は未だ実現していない。
日本ではサンタアニタと提携のある大井が、オールウェザー導入の検討をしていたが、
サンタアニタでの排水性の問題により、現在はほぼ白紙なのではないだろうか。
しかし筆者としては、オールウェザーの導入は是非とも実現してもらいたいと考えている。
まず、東京大賞典が国際G1となった訳だが、
そもそも現状で、右回り、海砂を使用している競馬場にアメリカの強豪馬がまず来る訳がない。
大井には、JRAを飛び越えて世界を目標にしてもらいたいものだが、
まずは国内の強豪馬を呼び込むべきだと思う。
南関東は地方競馬の中では間違いなくトップクラスである訳だが、
やはり中央に比べ、その実力は落ちる。
本来なら芝コースを導入出来ればいいのだが、盛岡の芝コースの使用頻度を見てみると、
地方競馬で芝コースを擁するには、やはり色々と重荷であると思える。
(盛岡と南関東では経済力が全く違うのだが。)
筆者は、オールウェザーコースはダートの代用品であるが、
どちらかと言えば、芝適正と重複する部分が多いと感じている。
そこで、オールウェザーの導入である。
オールウェザーで実績を上げた方が、ダートで実績を上げるよりも、
中央の芝に殴り込める可能性が高くなるのではないか。
ダートよりも軽く、走りやすい馬場であれば、疲労も少なく、
出走回数は増えやしないか。
現状ではドバイに向けての国内ステップの最終戦に中央馬が参戦してくるのではないか。
冬季に活躍したヨーロッパのオールウェザー巧者を夏季に呼び込めないだろうか。
そんなメリットがいくつか思い浮かぶ。
降雪のある、日本の気候に適応するかどうかがデメリットとして考えられる。
どの素材を用いるかという点については、
タペタは耐用年数に問題があり、ポリトラックに分がありそうだ。


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