香港国際競走デーに何ができるか

香港国際競走が過去最大の盛り上がりを見せたようだ。
レース当日のシャティン及びハッピーバレー競馬場の入場者数は過去最多の10万人を越え、
売り上げも新記録の15億1800万香港ドル(約225億円)となった。
ジャパンC当日の東京、京都合わせた数字に売り上げ、入場者数共に及ばないものの、
10年前のおよそ2倍になった成長率、国際的認知度を考えると、
まだ抜かれてないと安心するのは愚の骨頂であろう。
レース自体は日本馬が2勝をあげ、それについては喜ばしいことではあるが、
JRAからは馬が13頭、騎手が4人遠征し、馬については、前後のローテーションで、
騎手については香港との時差は1時間でほとんど変わらないため
当日の騎乗で、資源が流出したと言ってもいいだろう。
同日に開催された日本の阪神競馬場の2歳牝馬のG1は裏開催さながら。
3場合わせて7万5000人弱、売り上げは320億円超で売り上げは日本の優位だが、
メディアの扱いは、どうだったろうか。
日本の国際競走として認知度の高いジャパンCには今年
ドイツから2頭、フランスから1頭のたった3頭が遠征してきた。
以前はジャパンCダートの名だった翌週のチャンピオンズCに至っては外国馬の出走はない。
方や香港は4レース合わせて、日本を始め、アイルランド、フランス、ニュージーランド、
シンガポール、イギリス、オーストラリア、ホスト香港を合わせて8カ国の馬が集まり
国際色豊かなイベントになった。
かつて参加国の多さから「競馬のオリンピック」と評されたジャパンCの面影はなく、
アジアの国際レースと言えば、香港国際競走であると言えよう。
はっきり言って今の日本のコンテンツでは、香港国際競走の4つのG1には勝てない。
近年のジャパンカップの体たらくを見れば一目瞭然。
さて果たして、この状況をどう打開すべきだろうか。
筆者としては、この際真っ向勝負は必要ないと感じている。
というのも、今年から買えるようになった海外の馬券であるが、
これを思い切り利用してやればいいのである。
今年とても残念に感じたのは、香港とJRAのレース時間の重複である。
| 香港 | 阪神 |
| 5R:香港ヴァーズ(15:00) | 10R:堺S(15:00) |
| 6R:香港スプリント(15:40) | 11R:阪神JF(15:40) |
| 7R:香港マイル(16:50) | 12R:夙川特別(16:25) |
| 8R:香港カップ(17:30) |
で、内2つのレースの時間が完全に重複しているのである。
ほぼ最長距離ヴァーズが2400mなので、
最大でも3分以内にレースが終わると分かっているはずで、
たった5分ずらせば、慌ただしいながらも生中継が可能であるはずだ。
ちなみに中山の11Rは15:20、中京の11Rは15:30である。
例えば10分ずらして
15:00:香港ヴァーズ
15:10:カペラS
15:20:名古屋日刊スポーツ杯
15:30:阪神JF
15:40:香港スプリント
とすることは出来なかったのか?
例年であれば、海外と日本のレースであるのだから、時間の重複など気にしなかっただろう。
ただ今年からはJRAが香港の馬券を売っているのである。
自分のとこの商品を少しでも客に見てもらおうとは思わないのであろうか。
まあ筆者は、ネット観戦で
15:00香港ヴァーズ→15:15水沢・寒菊賞→15:40香港スプリント→16:15金沢・中日杯
だった訳だが…
ということで、レース時間の調整がまず一つ。
香港と日本のレースを交互に行う例を挙げたが、
勝負を避けると言ったところで、
最終レースを15時までに切り上げてしまう方法もあると考える。
開催競馬場はパブリックビューイングにでもすればいいだろう。
ナイター設備があれば、香港Cの後に最終レースも出来るのだが。
次にレースの質である。
重賞は香港で4つも施行されるのだから、この際重賞を施行しない日にしてしまう。
騎手の遠征で日本から一流騎手が流出してしまうわけだが、
当日日本の2歳牝馬の最高グレードレースは少なからず来年のクラシックに影響するもので、
一流騎手がこのレースに乗れないのは、翌年に影響があるのではと考えられるからだ。
開催出来る重賞となると、ローカルのG3か、障害重賞程度であろう。
ヤングジョッキーシリーズを開催するのもG1戦線に影響が少なそうだ。
その週に開催したいのであれば、土曜にG1施行という手もあるが、
売り上げ的に敬遠されそう。
最も手近に影響の少ない重賞ということであれば、中山大障害が第一候補であろうか。
2歳牝馬G1は翌週に送り、同日開催なり、他場土日開催なりすればいいだろう。
これでは、香港の前座ではないかという声も聞こえてきそうだが、
人(香港)のふんどし(レース)で相撲(利益)を取っているのだ。
ジャパンCというコンテンツで香港に負けているような主催者では、
真っ向勝負しても大差負けが目に見えている。
ここはおとなしく香港を持ち上げて、利用したほうがいいだろう。
関連項目
ジャパンカップ改革案


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