2016 東海地区(名古屋、笠松) 重賞戦線

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東海地区(名古屋、笠松) 2016 重賞戦線

日付 重賞 距離 場所 条件 交流 勝馬
※特記なしは全てダート
3歳
01/28 ゴールドジュニア SP3 1600 笠松 3牡牝 地区 ハイジャ
01/31 梅桜賞 SP2 1800 名古屋 3牝 地区 モズキンボシ
03/03 スプリングC SP1 1400 名古屋 3歳 全国 カツゲキキトキト
03/17 新春ペガサスC SP1 1600 名古屋 3歳 地区 カツゲキキトキト
03/31 若草賞 SP1 1400 名古屋 3牝 全国 クラトイトイトイ
04/01 新緑賞 SP2 1600 笠松 3歳 地区 カツゲキキトキト
04/19 東海クイーンC SP1 1600 名古屋 3牝 全国 クラトイトイトイ
05/04 駿蹄賞 SP1 1800 名古屋 3歳 地区 カツゲキキトキト
06/07 東海ダービー SP1 1900 名古屋 3歳 地区 カツゲキキトキト
06/29 クイーンC SP3 1600 笠松 3牝 地区 ヘイハチハピネス
09/01 秋の鞍 SP1 1600 名古屋 3歳 地区 カツゲキキトキト
10/14 岐阜金賞 SP1 1900 笠松 3歳 地区 エイシンニシパ
1月20日に予定されていた新春ペガサスCは降雪のため順延となった。

結果的に東海地区最初の3歳戦となったゴールドジュニアは
前年準重賞を2つ勝ったハイジャが順当勝ち

名古屋3歳牝馬のクラシックロードの始まりは、園田から遠征してきた伏兵モズキンボシ。
地元名古屋期待のホウライマリーンは笠松勢2騎にも及ばず4着。
前年のゴールドウイング賞の勝馬サカジロゴーゴーは9着となった。

当初新春ペガサスCに出走予定だったカツゲキキトキトは、2月に特別戦を連勝し、
スプリングCで2着ホウライマリーンに1.7秒差の圧勝。

順延となっていた新春ペガサスCは3月17日に実施され、
前走圧勝のカツゲキキトキトがここも圧勝し、鞍上の木之前葵は重賞初制覇となった。
昨年は目立ったところのない馬だったが、
2月の連勝から始まって、これは覚醒したと見て良さそうだ。
笠松開催でもカツゲキキトキトは強かった。名古屋から唯一遠征のキトキトは、
笠松勢9騎を下し重賞連勝。

3歳牝馬の大目標1戦目若草賞はカツゲキキトキトの2着が2度のホウライマリーンが
人気を集めたが、船橋からの遠征クラトイトイトイの5着。
道営出身で南関東の特別を勝って来るような馬は東海地区では力が上。

続く東海クイーンCもクラトイトイトイが制した。
名古屋の3歳牝馬SP1競走は2つとも全国交流となっているとはいえ、
どちらも南関東に持っていかれるようではいけない。
特筆すべき点として、高知生え抜きのディアマルコがこの2戦とも2着になっており、
高知としては、全国で戦えるスターが出たと認識したい。

東海地区三冠の第1戦駿蹄賞もカツゲキキトキトが危なげなく優勝し5連勝。

続く東海ダービーもカツゲキキトキトが圧倒的1番人気で連勝した。
駿蹄賞、東海ダービー共に、笠松の3歳牝馬キタノアドラーブルが2着。鞍上は木之前葵。
カツゲキキトキトとキタノアドラーブルで同じ錦見勇夫厩舎所属の大畑雅章と
木之前葵が交換で乗っているのが面白い。

3歳牝馬の1戦クイーンCはヘイハチハピネスが初重賞制覇。
春に中央から転厩したが、笠松では連を外したことのない安定感。

夏を南関東で戦ったカツゲキキトキトは、地元名古屋の秋の鞍を出遅れながらも圧勝した。
表の通り、ここまでこの年の3歳牡馬が出走できる名古屋のSP1を全制覇している。

東海三冠確実と見られたカツゲキキトキトは更なる高みを目指し、
金沢の交流重賞白山大賞典へ向かうこととなり、
カツゲキキトキト不在のクラシック3戦目岐阜金賞は
園田・西脇からの遠征エイシンニシパが勝利
2着には中央未勝利2着のある転厩初戦アドルナメンテが入った。

金沢、園田の3歳重賞を比較しても西日本地区でのカツゲキキトキトの優位は盤石のよう。

古馬中~長距離
01/02 新春盃 SP2 1800 名古屋 3上 地区 コスモナーダム
02/19 梅見月杯 SP1 1900 名古屋 4上 地区 アクロマティック
03/17 名古屋大賞典 Jpn3 1900 名古屋 4上 指定 アウォーディー
04/28 オグリキャップ記念 SP1 2500 笠松 4上 全国 グルームアイランド
07/18 名港盃 SP2 1900 名古屋 3上 地区 アクロマティック
09/28 オータムC SP2 1900 笠松 3上 地区 サウスウインド
11/17 東海菊花賞 SP1 1900 名古屋 3上 地区 カツゲキキトキト
12/15 名古屋グランプリ Jpn2 2500 名古屋 3上 指定 アムールブリエ
12/31 東海ゴールドC SP1 1900 笠松 3上 地区 アサクサポイント
夏に中央から転厩してきて名古屋で堅実に走っているスズノライジンが人気を集めたが、
2番人気コスモナーダムが4馬身差をつけて快勝。
こちらも1月に転厩してきて、名古屋で大きく負けたの一度だけの堅実派だった。

暮れから園田で3連勝している園田のアクロマティックが梅見月杯を制した。
2着にも園田のサウスウインドが入り、
名古屋勢では距離問わず走るベルラインが最先着の3着。

交流重賞名古屋大賞典は、
武豊騎乗のJRAアウォーディーが2着JRAのバンズームに2.4秒差の圧勝。
上位4頭がJRA勢で、名古屋筆頭のイワクラギンガはA級連勝でここに挑んだが11着。
次元の違う競馬だった。
地方勢では前述梅見月杯を勝ったアクロマティックが中央馬1頭を交わして5着入線。
4着JRAダブルスターとは1秒も離されているが、名古屋は合っているようだ。

笠松のオグリキャップ記念は全国から有力馬が集まったが、
金沢のグルームアイランドが圧倒的1番人気に支持されて優勝。
さすがに川崎記念は相手が強かったが、元は南関東で12連勝した馬。
金沢に転厩してから金沢では土付かずで、笠松でも力が上だった。

名港盃は名古屋大賞典の後、
地元園田で2戦1勝としたアクロマティックが三度名古屋に参戦し優勝。
地元名古屋勢は各地を渡り歩いてきたヴェリイブライトが名古屋で堅実に3着で最先着。
どうやら相手なりに走る馬のようだ。

オータムCは園田のサウスウインド。春先に名古屋のSP1で2着入った後は、
佐賀で重賞を勝ったり、道営でA級に勝ったりと、全国を転戦。
東海地区でも力は見せた。
1番人気のエイシンイーストは中央から園田転厩後5戦4勝、2着1回。
前走初めての重賞挑戦で敗れたが、どうやら重賞ではあと一歩足らないようだ。

白山大賞典で中央や全国の古馬と対戦したが、名古屋の古馬勢とは
ここ東海菊花賞が初対戦のカツゲキキトキト。
古馬を引き連れて逃げる展開から、3角で引き離して圧勝。難なく古馬重賞を突破。
2着にコスモナーダム

名古屋の古馬重賞最終戦は交流重賞Jpn2の名古屋グランプリ。
JRAからは前年度覇者のアムールブリエ、交流重賞連勝中のケイティブレイブが、
他地区からは南関東のユーロビートを筆頭に4頭が参戦し、
地元からは、名古屋の大エースカツゲキキトキトが迎え撃った。
レースは、想定通り武ケイティブレイブが先頭、番手をアムールブリエが追走し、
その他中央勢が先団で、それを見るようにカツゲキキトキト。
まさに長距離レースらしく、道中に動きなく淡々と進み、
2周目の向正面でケイティブレイブが突き放しにかかるとアムールブリエも追撃し、
4角で並んで交わすと後は押し切って、引退レースを連覇で飾った。
3角で同様に進撃したカツゲキキトキトは上位2頭には及ばないものの、
メンバー中上がり2位の末脚で3着に入線し、地元の意地を見せた。
4~6着はJRAで、大きく離されたユーロビート7着。
さらに大きく離されて佐賀のヴィルトグラーフ8着。

東海ゴールドCは1番人気アサクサポイント最後方、
向正面から大捲りで4角先頭で直線は押し切って優勝
東海地区転入後2戦2勝。中央ではオープンまで行って障害転向した身
ここは力が違った。2着にオグリタイム

古馬短~中距離
01/01 尾張名古屋杯 SP2 1600 名古屋 4上 地区 ワンダフルタイム
01/03 名古屋記念 SP1 1400 名古屋 3上 地区 ドナルトソン
01/14 白銀争覇 SP3 1400 笠松 4上 地区 メモリージルバ
04/08 東海桜花賞 SP1 1400 名古屋 4上 地区 マルトクスパート
05/03 かきつばた記念 Jpn3 1400 名古屋 4上 指定 ノボバカラ
06/21 名古屋でら馬
スプリント
SP1 800 名古屋 3上 地区 ハナノパレード
07/13 サマーC SP3 1400 笠松 3上 地区 マルトクスパート
08/12 くろゆり賞 SP1 1600 笠松 3上 地区 サルバドールハクイ
09/01 秋桜賞 SP1 1400 名古屋 3上牝 全国 トーコーヴィーナス
11/24 笠松グランプリ SP1 1400 笠松 3上 全国 ラブバレット
新年最初の重賞尾張名古屋杯は、ワンダフルタイムが1番人気に応え初重賞制覇。

2日後の名古屋記念も初重賞制覇となった堅実ドナルトソン。
SP1とSP2では出走馬の格が違うとはいえ、
200m差の重賞を中1日で実施するのはどうかと思うが…

白銀争覇はメモリージルバが初重賞制覇。
ここまでSP1でも着を拾うなど堅実だったが、ここは大穴。
アガリ36.6のキレでゴール前強襲した。

東海桜花賞は園田のマルトクスパート、2着も園田のドリームコンサートでワンツー
3着も笠松のサルバドールハクイが入り、名古屋勢は下位を独占した。

交流重賞かきつばた記念は、JRA勢にG1馬スノードラゴンを擁する強力な布陣。
ステップである東海桜花賞からは、名古屋勢が奮わなかったこともあり、臨戦ゼロ。
結果は中央でオープンをかったばかりのノボバカラが優勝し、JRA勢が上位を独占。
他地区から参戦した、昨年度クラスターC3着の岩手ラブバレットが最先着6着で。
残念ながら名古屋勢はここでも下位を独占した。

国内の重賞で最も距離の短い名古屋でら馬スプリントは
地方競馬スーパースプリントシリーズの東海地区トライアル
超短距離の適性を計るには良いレースだが、
適性があったとしてもこれしか重賞がないわけで…

ということで、全馬が前走1400~1600からの臨戦最も適性のあったのはハナノパレード
3歳春には駿蹄賞を勝ったことのある、元は中距離あたりを走ってた馬で、
近走は低迷していたが、約1年ぶりの重賞制覇となった。

サマーCは東海桜花賞馬、園田のマルトクスパートが再度東海地区で優勝
園田だと1枚足りないが東海地区では力が上

くろゆり賞は園田からの遠征バズーカが人気になったが、
ここは地元笠松頑張ってサルバドールハクイが優勝。
振り返れば中央から転厩して以来東海地区で3着を外したことのない堅実派。
見事に重賞戴冠となった。

名古屋唯一の古馬牝馬重賞秋桜賞は、
東海近畿地区の牝馬重賞の常連のトーコーヴィーナスが優勝
南関東の重賞でも勝ち負け出来る力があり、ここは順当な勝ちだった。

笠松グランプリは東海地区短距離重賞の締め括り。
名前から笠松の最強馬を決める一戦かと思いきや全国交流競走で、
1着賞金1000万を求めて全国から短距離の猛者が集まる面白いレース。
今年は昨年の1、2着岩手ラブバレット、浦和サトノタイガーに加え、
道営から重賞7勝のオヤコダカが参戦。
レースはラブバレットが引っ張りオヤコダカが番手追走、
スピードの違う2頭がそのまま走り切り行った行った。
ラブバレットはレコードタイムで連覇達成。
3着浦和サトノタイガー、4着佐賀コウユーサムライ、5着名古屋メモリージルバ。
6着に笠松筆頭サルバドールハクイ。

2歳
09/09 秋風ジュニア P 1400 笠松 2歳 メモリーロイヤル
10/11 ジュニアクラウン P 1400 笠松 2歳 キングレイジング
10/20 ゴールドウイング賞 SP1 1600 名古屋 2歳 ミトノリバー
11/08 ラブミーチャン記念 SP1 1600 笠松 2牝 全国 ヤマミダンス
12/07 ジュニアキング P 1600 笠松 2歳 マルヨアキト
12/30 ライデンリーダー記念 SP1 1600 笠松 2牝 地区 イスタナ
笠松限定の2歳準重賞秋風ジュニアは、笠松生え抜きの牝馬メモリーロイヤルが優勝

ジュニアクラウンは出走唯一の牡馬キングレイジングが優勝。
道営から転厩して笠松で2戦2勝。門別でも3着は外したことはない有望株。
秋風ジュニア同様人気になったレッドレイジングは
中間オープンを一つ勝っているがここは直線失速で4着。

ゴールドウイング賞はミトノリバーが人気通り順当勝ち
笠松からジュニアクラウン2着のハローマイダーリンは3着。

2歳牝馬の全国交流ラブミーチャン記念は金沢から遠征のヤマミダンスが逃げ切り4戦4勝。
例年なら金沢が格下だが、これは東海地区でも力上位。
地元のハローマイダーリン2着で1-2番人気順当。

プレステージジュニアキングはマルヨアキト
3角からイスタナとマッチレースの様相だが、4角回ってからはイスタナを振り切って独走。
1番人気ハローマイダーリンが中団から脚を伸ばし2着。

ライデンリーダー記念は、道中後方にいた
イスタナが早めに仕掛け超ロングスパートで優勝。
逃げたメモリーミラクルが懸命に粘り2着死守。
先団外にいた1番人気ハローマイダーリンは4着