重賞戦線改革 3歳ダート重賞の確立

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さて、待ちに待ったヒヤシンスS。
ただのオープン特別に何が待ちに待ったなのかというと。
このレース、中央では世代初めてのダートのオープン特別なのだ。
今のご時世、地方交流が盛んになり、
2歳重賞もホッカイドウ競馬を皮きりに、川崎の2歳チャンピオン決定戦まで
中央馬にも重賞戦線で戦える土俵はあるのだが、
年明けからは、各地方も自前の路線を確立するため、
交流重賞とせず、ローカル重賞で施行している。
3歳馬の交流重賞は、全日本2歳優駿が終了すると、
5月の兵庫チャンピオンシップまで待つ必要がある。
中央最初の3歳ダート重賞である6月のユニコーンSまで、
月に一度程度はオープン特別が施行されるが、その皮切りがヒヤシンスSなのである。
過去2歳戦でもシクラメンSやバイオレットSなどのダートのオープンがあったが、
現在は施行されていない。
2月のヒヤシンスS、3月の昇竜S、4月の伏竜S
5月の端午S、青竜S、鳳雛Sと6つのレースだけではあまりに少ない。
2~3歳のダートの500万下条件は30鞍程度組まれているが、
2歳最初(10月)のダート500万を勝ち上がった馬は、一体どこに目標を向ければいいのか。
2歳交流重賞は、
北海道2歳優駿でJRA枠4頭、
全日本2歳優駿でJRA枠5頭、
牝馬限定のエーデルワイス賞でJRA枠4頭、と
3つのレース全て合わせても、1レース分の出走頭数に満たない。
少しは3歳ダート馬のことも考えてはどうか。
これは3歳短距離馬にも言えることで、
以前「重賞戦線改革 3歳短距離馬はどうすればいいのか」でも書いている。
今の3歳馬の春先のローテーションの作り方は、
明らかにクラシックに傾倒しすぎている。
ダート馬の開花、短距離馬の開花を遅らせているに過ぎず、
適性のない馬のクラシック挑戦は、皐月賞、ダービーのレベル低下も招きかねない。
やはり少し、2歳~3歳のダート重賞(短距離重賞もそうだが)を拡充し、
適性の無い馬はクラシックから目をそらすようにすべきだろう。
中途半端に重賞を作ると、、ダート重賞の賞金を持って
ダービー登録→記念出走などという愚策も出来てしまうので、
きちんとダート馬のローテーションを作り上げ、
ダート馬の頂上、目標をしっかりと定めてあげることが大切である。
障害競走のようにダートの賞金はダートで経常する手もあるが、
ダート替わり、芝替わりで賞金の格差が起こり、
ダートG1馬が芝の未勝利出走みたいなことになりかねないので、
これは避けるべきである。
現状3歳ダートのチャンピオン決定戦は大井のジャパンダートダービー(7月初)で間違いない。
故に3歳のダート路線は大井(南関東)に倣い、学ぶべきだろう。
南関東同様アメリカ型の三冠体系を目指し、
日本ダービーに出走を促さないために、
日本ダービーを挟む形で、2つ頂点となる重賞を設置する。
案としては、
NHKマイルC近辺にユニコーンSを移設し1400mに、
6月2周目あたりに阪神の1800mで重賞を新設。
本来なら、1600→1800→2000で200mずつ距離延長をしながら三冠体系が理想だったが、
中央競馬ではマイルも2000mも施行できないので、とりあえず、短いのと長いのを。
これらがいずれG1になるように、賞金をアップさせ、
それに付随して、ステップレースを組んでいく。
現在施行されているオープン特別は、全てステップレースになるだろう。
さらに、そこに繋がるように、今度こそオープン特別を設置していく。
頂点を引き上げて、底辺を広くする訳だ。
イメージ的には、芝のきさらぎ賞、共同通信杯、京成杯、シンザン記念あたりか。
もちろん2歳戦も同様に考える。
ダートグレードによる格付けが行われるようになってから、そろそろ20年。
もう少し、年齢別、カテゴリ別のローテーションが確立されていてもいいのではないか。

重賞改革

Posted by 函館孫作