宝塚記念廃止案

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1996年に3歳馬(旧4歳馬)の出走を促すべく、開催をダービーの2周後から5週後に移動したあたりからでしょうか、
出走馬が手薄になり、G1と呼ぶにはメンバーが寂しくなったのは。
3歳馬への配慮も空しく、この年の3歳馬の出走は3歳外国産牝馬のヒシナタリーただ1頭で、開催が遅くなった結果、
天皇賞上位組、安田記念上位組が揃って休養に入り、古馬陣営も手薄になってしまいました。
1996年以降の3歳馬の出走を挙げると、
1996年ヒシナタリー4着
1999年オースミブライト6着
2001年ダービーレグノ11着
2002年ローエングリン3着
2003年ネオユニヴァース4着、サイレントディール10着
2007年ウオッカ8着、アサクサキングス15着
うち、クラシック馬が出走したのが、2003年の2冠馬ネオユニヴァースと2007年のダービー馬ウオッカのみ。
さらに1996年、1997年と続けて、その年の春の天皇賞馬が秋を見据えての早期休養で回避。
キングジョージ化を目指したものの、当初の目論見は大きく外れ、G1と呼べる代物ではない時期がありました。
その後は日程を1週前倒しにし、6月末の開催となり、現在に至ります。
そもそも、日本の夏季を休養に充てるローテーションでは、宝塚記念をキングジョージ化することは難しいことかもしれません。
欧州では、キングジョージの後、8月の英国際、9月のフォワ賞、愛チャンピオン等を使うことが多くあります。
凱旋門賞に向けて、休養を取る場合がほとんどありませんし、キングジョージから凱旋門に直行したとしても中8周程度しかありません。
年内一杯(有馬記念まで)が王道ローテーションで埋まってしまう日本の体系と、10月の凱旋門で終わってしまう欧州では休養の時期が違います。
(10月以降もアメリカ、日本、香港、ドバイに目を向ける場合が多いですが。)
また、7月末のアスコットの気候は、阪神の7月頭よりも気温が低いという点も重要だと思います。
(アスコットでは最高気温が24度程度、阪神では30度近くになります。)
そこで、宝塚記念を廃止し、北海道開催の最初の週に、函館記念若しくは札幌記念を春の総決算と位置付けてはどうでしょうか。
メリットとして、気温の低い所での開催。遠征と同時に放牧へ向かえること。夏競馬の盛り上がり。が考えられます。
馬産のメッカである北海道にG1がないことも懸念の一つではあります。
1996年以降の気温を調べたところ、平均して3度程気温が低く、夏のアスコットに近い気温です。

阪神(月日 度) 函館(月日 度) 差(度)
1996 7月7日 24.8 7月14日 28.0 +3.2(札幌)
1997 7月6日 29.4 7月13日 28.2 -1.2
1998 7月12日 28.5 7月19日 24.2 -4.3
1999 7月11日 30.0 7月18日 26.2 -3.8
2000 6月25日 28.5 7月02日 27.8 -0.7
2001 6月24日 30.1 7月01日 23.7 -6.4
2002 6月23日 24.5 6月30日 23.4 -1.1
2003 6月29日 26.8 7月06日 21.8 -5.0
2004 6月27日 27.8 7月04日 22.4 -5.4
2005 6月26日 29.0 7月03日 25.3 -3.7
2006 6月25日 24.6 7月02日 21.9 -2.7
2007 6月24日 22.4 7月01日 21.2 -1.2
2008 6月29日 26.0 7月06日 27.4 +1.4
2009 6月28日 30.1 7月05日 25.2 -4.9(札幌)
2010 6月27日 26.8 7月04日 24.3 -2.5
2011 6月26日 31.1 7月03日 22.9 -8.2

秋の始動も遅くすることが望まれます。
有馬記念を廃止し、秋の天皇賞を1ケ月遅く、ジャパンカップを年末にして開催。
ステップレース等も後ろにずらせば、3ケ月の休養期間は捻出できます。
もちろん札幌、函館共に改修する必要があります。
小回り、平坦、短い直線では、レースの格はいつまで経っても上がらないでしょう。
今現在、日本はパート1国となり、自国の都合で勝手にグレードを変更することは不可能ですが、
賞金額を増加させることは可能です。
レースレーティングが増加すれば、おのずとG1へ格上げされます。
以上より、宝塚記念の廃止を提言します。
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Posted by 函館孫作